ネタまとめ.07.17

ネタまとめとして。
ようやっとこさサクラ君登場!
…なんだけど、ちょっと物足りないというかもうちょっとあれこれ書き足したいというか…。
サクラ君、医学生としても優秀だし、ピアノの腕前もかなりのものだけど、アルファとしてはか〜な〜り鈍い部類に入る…。
(加瀬先生なら四宮君が身構えている時点で、四宮君がオメガだと気付くぞ)
まだまとまっていない文章ですが、それでも自分を追い詰めるためにアップしてみる。

☆ ☆ ☆ ☆

「四宮ー」
多くの学生が行き交う大学の構内で、誰かが四宮の名を呼ぶ。四宮も足を止めて声の主が追いつくのを待ち、追いついた彼と二人で並んで歩いた。
声の主は四宮よりもわずかに背が高い。四宮と話しながら、時折くせのある髪をかきあげる。
鴻鳥サクラ
同じ大学に通うアルファだ。鴻鳥は自分がアルファだと公言しているわけではないので、オメガである四宮以外には、鴻鳥がアルファである事に気付いている者はおそらくいないだろう。

会ったのは入学したばかりの頃。
「ここ、空いてる?」
最初の講義が始まる直前に、すでに席を取っていた四宮に誰かが声をかけた。
視線を向けると、穏やかな顔が四宮に問いかけている。オメガとしての嗅覚が、相手が何者であるかを四宮に告げた。
(…アルファ、かよ…)
断る理由もない。四宮がどうぞ、と短く答えると、相手は礼を言ってから隣に座った。
オメガであることを自覚して以来、こんな至近距離でアルファと近づいた事がなかったので、緊張で身体がこわばる。まだ発情期が始まる時期ではないので、オメガフェロモンは出ていないはずだ。

それでももし、自分の気付かないあいだに発情期が始まっていたら?
もしも、自分が不注意で何かを見落としていたら?
もしも、隣に座る男がアルファとして、自分が発するごく微量のオメガフェロモンを嗅ぎ取ったら?
もしも…。

「…具合…悪いのか?」
講義が始まってしばらくして、隣の男が周囲に聞こえない小さな声で四宮に言った。緊張のあまり四宮の顔色がよほど悪くなっていたらしい。
「…大丈夫…だから…」
四宮は平静を装って答えた。この様子だと相手は自分がオメガだと気付いていない。そう思うと、少しずつ落ち着きを取り戻せた。
意識を講義に集中させようとしたが、しばらくして隣の男の指がノートの端でかすかにリズムを刻んでいるのに気付いた。不思議に思った四宮が見ていたら、相手も四宮が見ているのに気付いた。
「ごめん。目障りだよな」
照れくさそうに笑いながら、四宮にだけ聞こえるような小さな声で男が言う。
「…いや、こっちが勝手に気にしただけだから」
四宮も同じように小さな声で答える。

講義終了後。
「…あのさ」
意を決して、四宮は相手に話しかける。
「学食で一緒に飯でも食わないか…?」
同じ新入生同士、決してこの誘いは不自然なものではないはずだ。
相手は自分はオメガだと気付いただろうか。四宮は気付いていない可能性に賭けた。
「…そうだな」
相手も嬉しそうに応じる。

なぜ相手と一緒にいたいと思ったのだろう? と四宮は自問した

新入生同士、親しくなりたかったから。ふと笑う顔に、自分も同じように笑いたくなるから。自分をオメガだと気付いていないから。それらしい理由を考えて納得させようとした……オメガとしてアルファである相手に惹かれているのではないと思いたかった。

鴻鳥サクラ、と相手は名乗った。
「『コウノトリ サクラ』? 本名か?」
聞き慣れない名字と名前に、四宮が驚く。
「本名だってば。芸名とかで大学には入学できないよー」
学生証見せようか? と面白そうに笑う。

鴻鳥って長くて言いづらくないか? 医者になったら鴻鳥先生って呼ばれるの、長くて言いづらくないか?
「でもさ、鴻鳥、って産科医にはぴったりの名字じゃないか?」
「…産科希望なのか?」
四宮の父親と、同じだ。
「そのために医学部(ここ)に入ったんだし。四宮は? これから決めるのか?」
「…まあ、な」
自分は父親と同じ道には進まないつもりだが。
「そっかぁ…お互い希望の科に行けるといいな」

その時以来、四宮は鴻鳥と一緒に行動する事が多くなった。
鴻鳥と一緒にいるときは、四宮は普通の友人の関係でいたかった。自分がオメガで、鴻鳥がアルファという事を忘れたかった。そのための抑制剤は決して忘れる事なく飲んでいたが。

次の講義が大変な事など学生らしい話題のあとに、鴻鳥がふと話題に挙げる。
「そういえば○○がさ、飲み会に四宮が来ないの残念がってたって。避けられてる? って気にしていたらしいよ」
鴻鳥が話題にした○○も、公言していないものの鴻鳥と同じアルファだ。
友人も多く、人間として信頼できる人物だろう。四宮に避けられているらしいのを不思議に思いながらも、相性が悪いのかもしれないとそれ以上は接触してこなかった。申し訳ないと思いつつも、深入りしてこない彼の態度が四宮にはありがたかった。
「…スケジュールが合わないだけだ…別に○○の事を嫌っているとか、そーいうのは無いから」
四宮の言葉を聞いた鴻鳥は、何故か嬉しそうな顔をした。

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ネタまとめ.07.10

自分で自分を追いつめるためにアップするシリーズ。
今回ちょっと好き嫌いが分かれると思いますので、読んでもいいよ、という方は以下からどうぞ。
そして今回もサクラ先生登場とはなりませんでした…。
(四宮君が通学のために借りた部屋にて
「実家の部屋ほど広くはないが、男子学生が一人で暮らすには十分な広さ」
って考えているところがありますが、

「アナタの実家の部屋が広すぎるんです〜〜!!」

と突っ込んでおきました。
(四宮先生の実家の部屋を描いてくださってありがとうございます鈴ノ木先生!!)

ちなみにオメガフェロモン検出器や抑制剤の説明を書いてしまいましたが、よく考えたら四宮君がオメガ宣告を受けた時にすでに書いているハズなので、このシーンでも書いたらしつこくなるんですよね〜。
本にする時に削る予定。

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モーニング感想として.07.08

モーニング感想として。
表紙はサクラ先生〜。
あの場所はどのへんなんでしょうね?
白衣で出かけられる近場で、街並みを見下ろせる高台、でいいかな?
(白石の家の近くは平地ばかりなので、あーいう高台はないです)

んで本編なんだけど。
リカさんにはリカさんの言い分なりあると思うけど、やっぱりおかーさんが気の毒すぎて…。
(もし私が同じ立場で、中学生の子供がいるシングルマザーだったら、あのお母さんくらい子供に気遣う事は絶対無理…)
どうなるのか気になりなすが、次週を待つ事にします。

「惑わない星」
新キャラが出たけど、冥王星に
「太陽系ですらないでしょう」
と言われて、連れの子(衛星?)がいる星って?
ハレー彗星?
…だめだ。天文の知識があんまりないから、どの星だかわからない…。
次の話は8月2日発売だから、その時までおあずけらしいです。

「はじめアルゴリズム」
…はじめ君が見ているテレビの中とはいえ、男性のシャワーシーンがある青年誌って一体…。

小説はね…。
小説は…。
うふふふふふ…。
(虚ろな笑い)

ポメラで入力していて、あんまり長すぎると保存に時間がかかるので細切れに分けて入力しているのですが、描写っつーか、説明がかぶっているシーンを見つけまして…。

できあがると信じて入力中。

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コウノドリほか感想として.06.29

「コウノドリ」ほか感想として。

今号にて坂上夫妻が里親制度について児童相談所の職員さんに説明を受けるんだけど、夫妻の去り際、職員が

「ただ一つだけ…
里親制度というのは 子供が欲しい夫婦のための制度ではないんです。
子供が幸せになるための制度です」

って言うのがカッコいい、というか、重みがあるというか…。
いろんな家庭を見てきて、幸福でない子供たちも見てきて、それでもその子たちの将来のためにがんばっている人たちの実感というか…。

で、リカさんのシーンなんだけど…。

いまの「良い親の条件」って、とんでもなく厳しいんですね。
子供の生活費や学費のために一生懸命働いて、子供の成績が良かったらちゃんと誉めて、なのにその子が「寂しいから」といって自分のいない間に出会い系で誰の子かわからない子供を妊娠して、親として診察のつきそいや学校の休学の件であちこち頭を下げまくっても

「母親にもすこし問題がある」

って言われるの?!

高校生妊娠編でサクラ先生が中絶後遺症の説明として、
「本人が中絶と向き合わないまま中絶を行ってしまう事」
への問題を言っていたよね。
今回は中絶ではないにしても、リカさんのこれからの人生で不幸にならないようにサクラ先生たちは本人がどうしたいのか聞きたいんだろうし、本人の意志を聞くには責めるような事があってはいけないと思うんだけど。
…それでも、どぉしてもお母さんには同情してしまう…。

「ランド」
…冒頭の地震、東日本大震災ですよね…。
あの世界の舞台は、私らの「この世界」と繋がっているとしたら、どれくらいの時間が間にあるんでしょうね?
これからどう描かれるのか楽しみ。

「sweet home」
よくこういう傾向の作品を青年誌に掲載したなー。
女から見たら
「ミハルちゃん、よく耐えてた! よく吹っ切った!」
だけど、男性から見たら、ハジメさんに同情するんでしょうか?

「GIANT KILLNG」
サッカーのルールすらよくわかっていないので、読んでもよくわからないのですが、中国チームの特徴として

「スピードと高さという チームの強みを最大限に活かし」

中国のサッカー選手って、長身の人が多いの?
むかぁし中国人キャラに萌えていた友人が

「中国では北の出身だと背が高くて、南の出身だと背が低いらしいよ」
って言っていたけど、中国のどこが北でどこが南かよくわからない…。
(北京が北で、ウーロン茶で有名な福建省が海沿いの南? 麻婆豆腐で有名な四川は内陸の北側? 歴史とかと関連させると面白いとは思うんだけど、勉強サボりまくっていたのでわかりません…)

「ハコヅメ」
源さんごめん、私もたぶん、1ページ目か、鼻声での対応すると思う…。

「宇宙兄弟」
ISSにてベティが手術支援ロボットで手術を受けるんだけど、確かにアレ、患者として対面するとなるとちょっと怖いかも。

「はたらく細胞BLACK」
…触手?
「BLACK」は青年誌掲載だからなのか、白血球(好中球)はナイスバディのおねーさんが多い…。

小説はぼちぼち進んでいます…。
進んでいるところです…。
進んでいるでしょう…。
進んでいると…いいなぁ…。

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ネタまとめ.06.27

自分で自分を追いつめるためにアップするシリーズ。

☆ ☆ ☆ ☆

春を迎える頃、四宮は第一志望である東京の医大に合格した。

「いやー、おまえならやると思っていた!」
先に推薦で合格しているミツルは、四宮の合格を自分の家族の事のように喜んでくれた。
「でも大学は東京か〜。…ハルやんが東京に行くと寂しくなるな〜」
「俺は、別に寂しくない」
「ええ〜そりゃぁないよハルやん〜!」
ミツルが大声で不満を漏らす。四宮とのたわいもないやりとりを面白がっているのもあるだろうが、四宮が東京に行くのをミツルが寂しがっているのは本当だろう。
ミツルはベータだ。それゆえ四宮のオメガフェロモンに気付く事もなく、また四宮もミツルに対して子供の頃からの感情以外を持つことはなく、変わらずに接する事が出来た。…それに、どれほど救われたか。
「母ちゃんも喜んでたからさ、今度うまいもん作るから食べにおいで、だってさ!」
「大学に受かったって言っても、それは入り口に立っただけなんだからな。大変なのはこれからなんだし」
「そうだけどさ、でもやっぱりすごいよ。ハルやんもお父さんと同じ産科医になるんだろ?」
「…俺は、父さんと同じ産科医には、絶対にならない…」
自分は父親のような医師になりたい…でも、父親と同じ産科医にはならないと、この時はそう思っていた。

☆ ☆ ☆ ☆

あとすこしで!
サクラ先生というか、サクラ君が出るはずだから!
でもミツル君とのやりとりに思ったより萌えたな〜。

次のシーンが書けたら、まとまっていない文章でもアップする予定です。

締め切りまであと…。
(カレンダーに目をやりながら)
間に合うと!
信じるしかない!

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現実逃避.06.22

現実逃避として。

「コウノドリ」コミックス買いました〜!

裏表紙のピアノとのツーショットは、サクラ先生と真田先生の同居ネコ、ゲノム君。
…ヤバいわサクラ先生、真田先生が焼き餅焼くかも?!
んでもってコミックス折り返しのカラーは真田先生だし。

でもゲノム君の体重が5Kgくらいだとして、ゲノム君がピアノの上にいたら音、変わりません?
演奏始めたらゲノム君も避難すると思うけど。

「コウノドリ」次の巻は予告によれば9月あたり。
次巻も楽しみにしています〜!

それから最近話題になっている

「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」
新井紀子著 東洋経済新報社

購入しました〜!

「AIに何が出来て、何が出来ないのか」
を解明するのと並行して
「AIに持たせようとしている読解力を、今の子供たちはどこまで持っているのか」
をわかりやすく書いた本です。
内容も面白かったのですが、著者の突っ込みも面白かったです。

「AIが神になる?」ーなりません。「AIが人類を滅ぼす?」ー滅ぼしません。「シンギュラリティが到来する?」ー到来しません。
(「はじめにー私の未来予想図」 P1)

…この言い切りっぷりが清々しい。

模試で好成績を収めたといっても、もちろん、東ロボくんの成長を自慢しているわけではありません。それほど親バカではありません。
(「第1章 MARCHに合格ーAIはライバル」 P23)

親バカになってもいいんじゃないですか? とは思いましたが、目指しているのはそこではないんですよね。

ちなみに私が購入した本は
2018年2月15日 第1刷発行
2018年5月9日  第9刷発行

短期間でものすごく版を重ねていますね…。

そしてこの本の印税は全額が社団法人「教育のための科学研究所」に寄附されるとの事。

私のお金も、ちょっとは役に立ったのかもしれない。

小説は…進学先で四宮君がサクラ君と会うハズです。
他のアルファとは同席などを避けたいけど、サクラ君とは一緒にいたい。
でも自分がオメガだと知られたくない…と、四宮君あれこれ悩むハズです。
がんばれ、アタシィ〜!

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コウノドリほか感想として.06.21

「コウノドリ」ほか感想として。
読んでいて少々つらいので、メイン以外の事に目が行ってしまいます。

サクラ先生とゴローちゃんが沖田さんの店に飲みに行って、サクラ先生が里親や養子縁組みの説明をしているシーンにて。
ゴローちゃんは素直にサクラ先生が詳しい事に感心していそうだけど、サクラ先生の事情を知っている四宮先生がもしあの場にいたら何を思うんだろ? とか。

なんだかサクラ先生は私服はタートルネックが多そうなので、サクラ先生は喉を冷やしたくない人なんだろーか、とか。

次号は養子縁組みについての説明がありますが、坂上さんたちにとってよい方向に進みますように。

「ハコヅメ」
交通課の渋い宮原部長と、救命の加瀬先生がどこかの飲み屋さんで盛り上がってくれたら、渋いオヤジ好き腐女子が泣いて喜ぶかもしれない。
…アンケートにこんな要望は書きませんのでご心配なく。

「空男」
今回は若手パイロットのBLっぽい展開と、航空会社の社長とベテランパイロットのおっさんずラブですか?!
…モーニングは青年誌です。
わかっていますからご心(以下、略)

「とりぱん」
雷を怖がるネコたちが出てきたけど、ネコがみんな雷を怖がるわけじゃないんですよね〜。

モモさんはある程度の雷でも気にせずに寝ていたし、雷が嫌いなハルさんは匍匐前進っぽく身体を低くして移動してテーブルの下に隠れていましたし。
(初めて見た時はなんだと思ったよ)

「カバチ!」
小さい子に害獣の意味を教えるのって、どぉすればいいんでしょうね…。

「八百屋のエリー」
今回の名セリフ。

「能力のある人だから変態なんだ」

…覚えておきます〜。

とりとめのない文章ですが、この辺で。
老体にむち打って小説書かないと間に合わないよね…。

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ネタまとめとして.06.20

自分で自分を追い詰めるシリーズ。
こうやってネットへのアップを続けていると、
「もしかしたら間に合うかもしれない」
という幻覚が見えてくる不思議。
(本にする時は、修正いれまくる予定)

★ ★ ★ ★ ★ ★

窓から差し込む夕暮れの光が、図書室内の書架の列を照らす。

用事を済ませてくるから、と言って別れたミツルはまだ来そうにない。四宮は興味を引いた本を書架から取り出し、ページをめくってみた。
誰かが近づく気配。視線を向けると、書架の向こうから少女が現れた。
四宮と同じオメガの少女…佐々木つぼみ。
言葉を交わした事はない。相手が何者かを知ってはいても、お互いあえて近づこうとはしなかった。

佐々木にとっても四宮がいたのは予想外だったのだろう。驚いた顔をしたが、すぐに四宮から視線をはずし、本の列に向き合った。

「…四宮君ってさ…東京の医大に進学するんだ…?」
視線は本の列に向けたまま、独り言のように佐々木は言った。
仲は良くなくても、あくまでも進路決定を控えた同学年同士のやりとりのように。
「…父親が…医者だからな…」
「…そっか。四宮君、頭いいしね」
佐々木は? とは聞き返せなかった。
佐々木の進路は、もう決められている。学校を卒業した後、決められた相手の元へ行き、アルファを産むことを期待されている。

佐々木が自分の進路について何を思うかは…それは聞けなかったし、四宮が聞くべきではないと思った。

状況がほんのすこしでも違えば、四宮の進路も同じであったかもしれない。

俺、もう行くから、とその場から去ろうとする四宮に、佐々木のつぶやきが聞こえた。
「…私、決めたのは自分だから…自分の意志で行くから」
抑揚を抑えた堅い声。それだからこそ、彼女の決意と、精一杯の強がりが伝わってくる。
まだ高校生、しかもオメガの彼女が、決められた道以外をどうやって選べるだろう。

「…わかっている」
それでも自分の意志で行くのだという彼女の声を、四宮は否定したくなかった。

「…いきなり話しかけてごめんね。四宮君と話が出来て、嬉しかった」

「ハルやん〜、遅れてごめん〜」
書架の向こうから、ミツルの声が響く。声が聞こえた入り口に視線を向けると、背後で遠ざかる佐々木の足音が聞こえた。四宮は振り返らずに、小さくなる足音を聞いていた

自分には彼女の行く末について、祈ることしかできないけれど。

せめて、オメガとしての発情期の苦しさに苛(さいな)まれる事がないように。
せめて、望まれた伴侶として迎え入れられるように。
彼女の行く先が、安らかなものであるように。

ミツルに話しかけられるまで、四宮はその場に立ちすくんでいた。

★ ★ ★ ★ ★ ★

とっととサクラ先生とのやりとりを書きたいよ〜〜〜!

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ネタまとめとして.06.18

自分で自分を追い詰めるために、下書きでもネット上にあげてみる。
(後日文章を整えると思うので、本にした時とは違う文章・内容になっている可能性は∞)

「ハルやんはやっぱり、東京の医大に行くのか〜?」
教室で帰り支度をしていた四宮に、幼なじみのミツルが声をかけてきた。
「一度向こうで勉強してみたいしな」
父親と離れたかったというのもあるが、それは幼なじみには言わなくてもいいだろう。
自分も家を出たかったが結局家から通える専門学校にした、などとミツルの愚痴めいた言葉を聞いていたら、
「そーいや隣のクラスに佐々木っていたじゃん? 佐々木つぼみ」
ミツルはのんびりと同級生の名前を挙げた。
お互い話したことはないにしても、その名前だけは知っていた。
自分と同じオメガの少女。
オメガは…オメガだけが、アルファ・ベータ・オメガをかぎ分けられる。
それ以外の性だと、専門の検査を必要とするか、オメガフェロモンに強く惹かれるかそうでないかで自分の性を知る。
入学したばかりの頃、すれ違いざまに互いの匂いをかぎ取り、相手が自分と同じ存在であることを知った。
知ってはいてもあえて関わりを持とうとはしないまま、この時期を迎えた。
「あいつさー、オメガだったらしいよ?」
ミツルの何気ない言葉に、四宮の胸がちくりと痛んだ。
「んだから、高校卒業したらどっかの家に嫁入りするんだって」
オメガだけが、アルファを産み出す事が出来る。
そのためアルファを得る手段として、オメガとの婚姻を望む者も多かった。
佐々木もそんな家に望まれて行くのだろう。
「…ふーん…」
「ハルやんはお父さんからオメガの事とか聞いているからそんなに興味ないかもしれないけどさー。俺、オメガに会った事なんかないもん。でも同じ学校にいたなんてびっくりだよなー」
自分もオメガなんだけどな、と思うと、目の前の幼なじみに対して怒るよりも苦笑が漏れた。
「…でも、ミツルは同じ学校にいて何度かすれ違ったかもしれないのに、佐々木がオメガだって事、気付かなかったんだろ?」
「う〜ん、そう言われればそうなんだけど…」
こうしてオメガと話しているのに気付かないじゃないか、とはさすがに口にしなかったが、この友人とのんびりとしたやりとりに胸の痛みも消えていく。

…うん、ちっとも面白くないってぇのは、自分でもよぉぉぉくわかってますから!
コミケに「コウノドリ」の新刊があることが重要なんだから!
たとえ誰にも手に取ってもらえなくってもな!

こーしてまとまったネタをちょくちょく上げていけば、締め切りに間に合うかもしれない! …と、淡く儚い期待を持ってみる。

おまけ
地震怖い…。

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モーニング感想として.06.17

久しぶりでも気にせず書く、モーニング感想。

「コウノドリ」はさ…。
…年寄りは小嶋さんのおかーさんのメンタルが心配だよ…。

一番心配しなければならないのは当事者のリカさんだってのはわかるけど!
でも中学生の娘が妊娠、しかも相手は誰だかわからない(だよな?)って、親としては想像もしたくない事じゃないかなぁ?
子供に無関心な親ならそれすらどーでもいい事かもしれないけど、おかーさん決して子供に対して無関心ではないから、自分を責めはしないかと心配だよ…。
(職場でチームマネージャーになった先輩が、小学生の息子さんがゲームセンターに行くようになったと学校から注意されたからと言って辞めたんだよね。
放任しすぎた、って責任感じて)

ドラマのように中学生が妊娠、相手は同級生、とかだったら
「せめて高校を卒業してからだったら納得できたのに!」
(それだって場合によっては難しい事はわかっていますが)
と思えるかもしれないけど、この場合は…。

向井さんなら一番良い方法を考えてくれると信じて、次号を楽しみにしています。
…でも向井さん、小嶋さん親子の前では普通にしていたけど、小松さんとかスタッフの前では頭抱えていたと思う…。

「カバチ!」
子供たちがタヌキの子供を拾って飼う事になった話ですが、「カバチ!」の傾向からいくとあの動物、アライグマっぽい?
(私にはタヌキとアライグマの区別はつきません)
もしかするとあの子たちにとってかわいそうな結果になるのかとちょっと心配。
しかしあのおかーさん、あれだけの動物を飼うことを許可するなんてすごい人だな…。
(しかも神経質で飼うのが少々難しいとされるディスカスもいたし)

久住さんからタヌキを飼う事について相談を受けた重森さんのセリフで

「例えば最近人気の サーバルキャットという
犬より大きいかわいいネコがいますけど」
…なぜそこで「かわいい」という形容詞がつくんですか?
さては重森さん、アナタ、「フレンズ」ですね?
(ネット上で盛り上がったのを見ただけで、「けものフレンズ」知らないんですけど)

「こまとちび」
後輩のちびネコをなんだかんだ言いつつも面倒を見る先輩ネコの話。
昔飼っていたハルさんが後輩ネコであったモモさんの面倒をよく見てくれたのを思い出しました。

「はたらく細胞BLACK」
寿命を迎えた赤血球がどうなるかが描かれていたけど、んじゃ「はたらく細胞」のヒロイン・赤血球AE3803ちゃんも最期はクッパー細胞に呑食されるのかー!!
(いまこの瞬間にも私の身体の中で、赤血球はクッパー細胞に呑食されているっつーの!)

だらだらと書き殴ってしまいましたがこの辺で。
久しぶりに小説書いてみたらすすまないよぅ…。

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