戯言.06.27

先日イベントにて、ドラさんに森茉莉の作品の感想をブチまけてきたのですよ。

「森茉莉の作品における受って、男である必要性がないくらい受け受けしいじゃない?
個人的には受を囲っている攻と、受けを狙っている別の攻めと敵対関係として対決するか、何らかの関わりを持てば面白いと思うのに」
(森茉莉の作品に置いて受は大体二十歳前後くらい? そして攻は三十代半ば頃くらいか?)

と力説したら、ドラさん曰く

「あの時代の作家はヤオイジャンルの開拓者ですからね。特に森茉莉以前にはそれ系の作品は無かったんだし」

と、諭すように言われました。
確かに現在はどのような傾向の作品でも選び放題ですが、当時はそのような恋愛や関係を扱った作品は簡単には手に入らなかったでしょうし、ネットの無い時代の地方の中高生には探し方すら分からなかったのですよ。

若衆と念者(ねんじゃ)という言葉を古語辞典で目にしてワケもなくはしゃいだり、江戸川乱歩作品の解説にて、
「明智小五郎と怪人二十面相の関係は同性愛っぽくないか?」
と書かれた文章を読んで盛り上がった黒歴史……。
(それくらい周囲にはソッチ系の作品が無かったんです)

ちなみに図書館から借りた森茉莉の作品「恋人たちの森」の発行年をメモしたのですが

昭和50年4月30日 発行
平成16年2月20日 32刷改版
平成21年10月20日 35刷

……すでに歴史ですよね……。

他にも書きたい事があるので、また後日。

カテゴリー: 読書感想 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください