コウノドリのしょーもない妄想として。
尻切れとんぼで終わっていますが、それでも良い、という暇な方は「続きを読む」からどうぞ。
「…サクラ。これ」
必要最低限の言葉とともに、四宮が小さな紙袋を鴻鳥に手渡した。事務用品でも入っていそうな茶色の紙袋だ。
「ペンか何か、お前に貸したっけ?」
思った疑問を口にしながら袋を開けると、中に入っていたのはロールに巻かれた赤いリボン。ギフト用のようだ。
「…四宮?」
四宮がこれを渡した意味がわからずに、鴻鳥が問うように四宮を見る。
「…好きな処に巻け」
言いながら四宮は鴻鳥の隣に座るが、目を合わせようとしない。
「…えーと…四宮?」
「…クリスマスプレゼント…渡せなかったからな…」
…当直の時、クリスマスプレゼントは赤いリボンを巻いた四宮がいい、と軽い気持ちで言ったが、彼は律儀に覚えていてくれたようだ。手のひらにロールを乗せながら、鴻鳥はくすりと笑う。
「じゃ、プレゼント交換しようよ、四宮」
四宮の手を取り、彼の掌にロールを置く。
「…サクラ?」
「好きな処に巻いていいよ」
四宮は掌のロールと鴻鳥を交互に見ていたが、やがてリボンをロールから延ばし、鴻鳥の首に緩く巻き付けた。
「…キツくないか、サクラ?」
「大丈夫だから、四宮」
見栄えを良くするために結び目を大きく作ったのか、首筋にあたる。それがなんとなくくすぐったい。
ハサミを持ってくる、と言って、四宮が立ち上がる。その場に残された鴻鳥は、自分の首に巻き付けられたリボンに触れた。四宮の事だから、結び目は綺麗な形に整えられているだろう。プロではないので凝った結び方ではないだろうが。
戻ってきた四宮が慎重にリボンを切る。リボンの端を長めに切ったので、胸までのびた鮮やかな赤が、服飾のようにも見える。
「じゃ、今度は僕の番だから」
四宮をソファに座らせたまま、鴻鳥が四宮の足首にリボンを巻く。
「…そこ…なのか?」
「可愛いかな、と思って」
おまえの考えている事はよくわからない、と言いつつも、四宮はおとなしく足を差し出していた。
四宮の両足首にリボンを巻き終えた鴻鳥が、ソファに座る。
「じゃ、プレゼント開けてみる?」
「…開くもなにも、包装されていないだろうが…」
「せっかくリボンを巻いたのに?」
鴻鳥に促され、ためらいがちに四宮がリボンの端に指を絡めて引っ張った。リボンはかすかな音を立ててほどけた。
「…包装はどうする?」
四宮が息をのむのがわかった。それでもぎこちなく鴻鳥の服のボタンを一つずつ外していく。最後のボタンを外し終え、シャツを脱がせた。
……あとは皆さんの脳内で〜〜!!!!
(やおいシーンは難しいっす…)