ある日のことです。
泉のほとりを赤西のゴローちゃんが歩いていると、唐突に水面が輝いて、泉の女神が現れました。
人当たり良くニコニコ笑う女神は、もしかしたらソーシャルワーカーの向井さんに似ていたかもしれません。
女神はゴローちゃんに尋ねます。
「あなたの落としたのは、妊娠中だから歯医者に行きたくないと駄々をこねる患者に対してブチ切れ寸前の四宮ハルキですか?
それとも帝王切開の手術中、患者の容体が急変して焦る研修医に対して氷の眼差しで凄む四宮ハルキですか?」
ゴローちゃんは答えます。
「いいえ、僕はどちらの四宮先生も落としていません。っていうか、もともと落としてもいな…」
「まぁ! あなたはなんて正直な人なんでしょう!」
女神様、ビミョーに人の話を聞いてくれません。
「正直なあなたには、両方の四宮ハルキを差し上げます!」
「こここ、困りますってば!」
ゴローちゃんの困惑も気にせずに、女神は二人の四宮ハルキを置いていきました。
…なんだか胃が痛くなってきたゴローちゃんでした。
同じ頃。
泉のほとりを鴻鳥サクラが(以下、同上)
女神はサクラに尋ねます。
「あなたの落としたのは、(以下、同上)」
サクラは答えます。
「両方とも捨てがたいですが、僕が探しているのは無愛想でぶっきらぼうで、でも笑うとすごく可愛い四宮ハルキです」
「…正直すぎるのがちょっと気になりますけど、まあ良いでしょう。
正直なあなたには、両方の四宮ハルキを差し上げます」
女神は二人の四宮ハルキをサクラのもとに置いていきました。
「…じゃ、帰ろうか、四宮」
いつものようにサクラは四宮を促します。
いつものように四宮はサクラと並んで帰ります。
いつもと同じ夕暮れでした。
…今回もいい話だったのに、なんでこんなアホな文章を思いつくんでしょう…?
もうちょっとでモーニングが発売されますが、今号は「コウノドリ」はお休み。
でも気になるマンガが多いから、購入したいんだよな。
おまけの雑記
オフライン更新。
サークルカットを大きくしてみた。
だって冬は落ちるかもしれないしぃ…。
おまけの雑記その2
10月のイベント参加しようかな? と考えていたら、とっくに締め切りが過ぎていたって、よくあるパターンですよね…。
一般で行こうかと考え中。
他にも書きたい事があるから、また後日。
冬は落ちる可能性が高いんだけど、挿絵を描きますよ、とありがたくも言ってくださる方のためにそろそろ取り掛からないとなー。