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2010年02月08日
腐海の底から.02.08
高取「単行本にするときも編集部が、出版社の許可を得なければまずいということで、一つ一つ許可を求める電話をしていった訳ですね。(中略)
使用料を言うのは、それは当然なので、言うままにお金を払うしかないんで、出版社の対応としては。
ただ手塚プロダクションは、本が出来た時に全体を見て、これならお金は要らないと、五冊ほどくださいと言って、非常にいいとこだと思いましたね(笑)」
(「マンガと著作権-パロディと引用と同人誌と-」
P38-P39より
青林工藝舎 2001年8月10日発行)
腐海である自室を整理していた時に見つけた、ちょっとした手塚ネタ。
抜粋元である本「マンガと著作権-パロディと引用と同人誌と-」は、2000年コミケット主催で開催された著作権に関するシンポジウムの再現や著作権法の抜粋や判例抄などを載せた本で、ヲタクとして興味深く読みました。
冒頭の文章は、その時のパネリストである高取英氏が、懐かし系マンガ評論の連載を単行本にする際に、取り上げたマンガの模写を使用するため出版社に許可をもらおうと連絡した時のやりとりだそうです。
興味のある方は是非読んでみてください。
そしてこのブログの「腐海の底から」シリーズは、まだまだ当分続きそうです…。
投稿者 singer-cat : 2010年02月08日 23:55