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2007年09月10日
雑記.09.10
今回はロシア語通訳者の米原さんの本を読みおえて通訳に関する妄想ですので、お暇な方だけどうぞ。
学会やシンポジウムが開催される時、通訳として仕事を引き受けた方は、その分野に関しての言葉をとても勉強されるそうです。
白石はそのような学会に行った事がないのでどのような言葉が必要になるのかはわかりませんが、例えば医学関連の通訳の場合
「回盲部の絞扼性イレウスをともなった腸重積症のオペを行う。
被術者は六歳。男子。既往症なし。
やや脂肪過多」
(「病院ジャック」冒頭、黒男さんの手術開始宣言より)
このような言葉を、それぞれの国の言葉に訳すのかもしれません。
(上の文章、日本語のはずなのに半分くらいしかわかりません…。当時の校正さんも医学の専門用語にはあまりなじみがないだろうから苦労しただろうな…)
黒男さんが患者さんに病気をどれくらい説明するのだろうかと原作を見直してみたら
「これが横隔膜だ。胸と腹の内臓をわけているカベだ。こいつにさけめが出来て…心臓がはまりこんで癒着しているんだ。
これを無理にはがして穴をふさいだとしてもまたすぐさけてしまうぞ」
「なんとかなりそうだ。心臓を筋肉でつり上げれば、今後ヘルニアは起こらないだろう」
(「落としもの」より患者の家族に症例を説明するシーン)
専門用語に比べたら言葉は簡単になっているにしても、具体的に説明しています。
やはり依頼を受けた時点で、患者に直接説明するために、その国の言葉の初歩的な医療用語を調べるのでしょうか?
(患者が来日する場合は通訳を連れてくるでしょうし…実写版BJでイタリア人ボッケリーニ氏が通訳を連れてきたように)
日常生活ではまず役に立たないだろう、こーゆー事をあれこれ考えるのがものすごく楽しいです。
投稿者 singer-cat : 2007年09月10日 23:55