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2006年09月11日

妄想の尊厳 其の弐

最終回を鑑賞するのも2回目。
2回目の鑑賞でもやはり黒男さんは愛くるしく、おぼっちゃまは男前でした。
(頭? もう腐りきっています)

進路変更したSHに、アメリカ軍より連絡が入ります。
おぼっちゃまが応答しますが、軍関係者のみならず、その場にいたドクタークーマもおぼっちゃまの事は知っていた様子。
…有名人ですねおぼっちゃま…。
(まあ、スカイ・ホスピタルを作り上げ、それらの受け入れ手続きとかで航空関係者にはかなり名前が知られていると思います)

基地から転送されたデータにて、フェニックス病ウィルスがドクタージョルジュが発見したものである事が明らかになります。
ところでこの回想シーンだと、ドクタージョルジュって山奥に行くことも厭わない山男のようですが、大自然を愛する男の常として、幼少のキリコやユリさんもよく山に連れていったと想像。
(実際、ユリさんは幼少時の影響によると思われる自然監視員だしな)
だからキリコも、都会的に見えてもイザとなれば装備一式背負って山奥まで行けるかも知れません。
(黒男さんは基本的に都市部の人間と思われます。キリコが山へ登る準備している横で、それらの装備を物珍しげに観察しそう)

転送されたデータの量を見たおぼっちゃまは、この量だと解析するだけで1ヶ月かかる、と弱音を吐きますが、黒男さんはあきらめずに取りかかると言い切ります。
…黒男さんのこと惚れ直しませんでしたかおぼっちゃま?(その能力と気概に)

満徳氏が「なぜ自分が永遠の命を求めるようになったのか」と語るシーンにて、彼に近しいと思われる人の死が描かれていますが、あれは戦争によるものなのでしょうか?
(やはり第二次世界大戦?)
満徳氏は「きりひと讃歌」の万大人がモデルかなと白石は思っているのですが、そのへんはどうなのでしょうか?
(今見たら「きりひと〜」の1巻が家にないので調べようがない…手塚治虫キャラクター図鑑はあったけど)

で、今回最大のスポット。黒男さんのフェニックス病発症シーンと、おぼっちゃまの肩貸しシーン。
このシーンでテレビの前で身もだえた腐女子、推定1万人。
(姫だっこは是非是非是非!やってほしかったけれど、公共の電波でそんな腐女子ピンポイントの絵を流すわけにはいかないよね。…いいんだ自分の同人でいっぱいやるから…←ちなみに前回の白黒本ではたった12ページの小説本におぼっちゃまによる黒男さん抱き上げシーン2回。でもまだほかの状況で書きたいと思うアホ)

フェニックス病に関するデータと治療薬を奪うためにSHに乗り込む連花。しかしここで前回はやりすぎじゃなですかおぼっちゃま?と思った警備システムが見事に撃退してくれます。
(…どーでもいいけど…蒼っち死亡? せめて戦闘力をうばうか気絶させるくらいが丁度良いと思うけれど…SHはいったいどんな地域で医療活動をすると設定されているんだ)

黒男さんと連花の対決のあと、満徳氏が連花に銃を向けます。
…いえまあ、連花が黒男さんを恨む理由もわかるし、実の父に銃を向けるのってそれってどうよ、と思っても、満徳氏は連花にそれだけの事はやらかしてくれたわけだから、彼女がブチ切れるのはまあ理解できます。
満徳さん、自分の娘に銃を向ける理由は?
…そうかそんなに黒男さんの事が好きか。
しかし連花の撃った銃弾は、満徳氏の額を見事に打ち抜いています(満徳氏の銃弾は連花の心臓を打ち抜いた…わけじゃないんだよね? 人工心臓に損傷はなかったんだから)
…もしかして満徳氏がベニーを暗殺者に育て上げたのって、連花の才能を受け継いでいると思ったから?

連花を助けるために手術にとりかかる黒男さんとおぼっちゃま(おいしいツーショットをありがとう製作サイド!)
フェニックス病治療の報告に操縦室に戻るおぼっちゃま。でもそこでミサイルがすでに発射された事、そのミサイルが制御不可能である事を知らされます。
(今回SHが日本所属と思われる民間機だから仕方がない、と済ましているっぽいけれど、それが政治的に微妙な他の国の飛行機だったらどーすんだろ?)
緊急離陸するためにもう一度操縦桿をにぎるおぼっちゃま。

同じ頃、手術室。
黒男さんが今まで関わった人たちの幻を見ます。
黒男さんとベニーは今まで何度か会っているのに、黒男さんが見たベニーの幻は、最後に空港で会った黒のワンピース。
…清楚系が黒男さんの好みですかそうですか。

ところで現れた幻のメンバー中、実際会ったことのある方々は自然体(黒男さんの両親も、黒男さんの記憶の中の、別れた時の年齢だったし、キリコと別れたのはここ一ヶ月くらいでしょうし)ですが、大人ピノコだけがちょっと違和感あります(私にはそう思えた)
実際に会った相手の記憶をもとに作り出す幻とは違い、やはりピノコは
「大きくなったら、おそらくこのような顔になるだろう」
という、黒男さんの推測が元だから、幻といえど、どこかぎこちないものだったのかもしれません。
早めにピノコを大きくしてあげましょうね黒男さん。

んでSH離陸シーン。
…ごめん、ちょっと惚れ直したよおぼっちゃま…(だから危機にあって足掻くキャラは、白石にとって萌えポイントなんですってば…)

奇病、フェニックス病の治療法も確立し、すべての問題が解決した後に。
長い長い旅を終えて、黒男さんとピノコが二人(と一匹)の家に帰ってきます。
そしてそれぞれのファンの心の中で、「天才無免許外科医ブラックジャック」の物語は続いていきます。

2年にわたって放映された番組もこれで終わり。
さまざまな意見がある事も十分承知しているつもりですが、毎回の作画やストーリー展開にワクワクしたり、
「原作と違〜う!」
とひっくり返る事があったにしても、やはりファンの方々にとっては、奇跡の二年間であり、楽しみにしていた二年間であり、楽しい「お祭り」ではなかったでしょうか。

ネット上で他の方が書かれた感想に頷いたり、自分とは違った見方に納得したり、イベントに参加して他の方と黒男さんに関する話題で盛り上がる、なんて、贅沢な体験をさせてもらいました。

年寄りじみた繰り言を一つだけ書かせてもらえるならば、規模4〜6千程度の同人イベントに参加してみたら、手塚ジャンルでサークル参加しているのは自分一人だけ、という経験を何度も味わった者としては、他の誰かと黒男さんに関する感想を共有できるだけで、それだけで奇跡でした。

この先私が手塚ジャンルにいつまでいるかはわかりません。
それでももうちょっとだけ、黒男さんに関して考えたり、物語を作ったりすると思います。
(最後の最後で白黒という、まさかの大穴カプにもはまりましたしね…さすがアニメ、侮れない…)

追伸。
拍手くださった方、ありがとうございました!

投稿者 singer-cat : 2006年09月11日 23:55

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