2006年05月09日
真っ白な雲と 真っ黒な闇の中を 誰かに向かって話しかけるのさ
最近思いついた白拍子の妄想設定。
(第2オペ室のみで通用。他では通用しませんのでご注意)
白拍子ぼっちゃまは黒男さんのナイトになりたいんだよ。
敵は多いけれど、医師会でもゆるぎない地位を築いている自分ならば黒男さんを守ってあげられる!と考えているんだよ。
↓おぼっちゃまの妄想。
「…迷惑を…かけたな…」
長い睫毛が伏せられる。拗ねているわけではない。白拍子に対して申し訳ないと思っているのだ。
「私の事なら気にしないでください。あなたのためならば、どんな事も苦にならないですから。
ただ…もうすこしだけ、自重してください」
「………すまない…」
黒き医師は目を伏せたままだ。
悪徳外科医。無免許医。高慢にして、冷酷。
彼を悪く言う人間には事欠かない。彼自身も噂を受け入れているし、否定もしない。
…言いたい人間は、好きなだけ噂するがいい。
いかなる悪意からでも、自分がこの人を守ってみせる。
↓実際。
「この話はあなたにとっても有利なはずだ、ブラックジャック先生!」
翻った黒衣に向かって白拍子は叫んだ。
「有利だとか不利だとか、そんな事は私は知らんね」
「ブラックジャック先生! あなた一人の力では限界がある事に、あなたも気付いているはずだ!」
「…………」
黒き医師の足が止まった。白拍子は彼に追いつき、何とかして彼を説得しようとした。
「私の力ならば、あなたを助ける事が出来る! だから…」
「……思い上がるな…」
黒き医師が振り向く。冷たい怒りの目が白拍子を見据えている。
…いかなる場でも動揺した事のない白拍子だったが、その目に言葉を失った。
「…ブラックジャック…先生…」
「……おまえさん自身がどれほど自惚れているのかは知らんが…私は誰の助けも借りるつもりはない」
それだけ短く言うと、黒き医師は黒衣を翻して去っていった。
……なんかすっげぇ楽しいんですけれど!!!!
(この先、白拍子タンが黒男さんを嫌っているよーな描写が出てきたら、その時は指さして嗤ってください)
投稿者 singer-cat : 2006年05月09日 23:38