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2008年04月20日
「呪われた町」感想
以下スティーヴン・キングの「呪われた町」(+小野不由美の「屍鬼」)の感想です。
興味のある方だけどうぞ。
「屍鬼」は「呪われた町」へのオマージュである、というので読んでみました。
ひとつの町が外からやってきた吸血鬼によって滅びる、という大本は同じでも、個人的には「屍鬼」のウダウダ悩むところが好きでした。
(「呪われた町」は吸血鬼になると性格もあっさり変わって、吸血=他人の命を取る行為もなんとも思わなくなるんだよね。肉体的にもまったく別の存在になってしまうので、吸血鬼には感情移入が出来ませんでした)
作品中、キングが注目したのは「人が生きる土地そのもの」で、小野さんが注目したのは「その土地に生きる人間や人々が築き上げてきたしがらみ」だから、同じ吸血鬼小説を読んでも読後感が違ってくるのかもしれません。
そういえばキングの短編集「トウモロコシ畑の子供たち」を以前読んだのですが、その中の一編にも吸血鬼ものがあったように記憶しています。
(吹雪の中のイメージが鮮烈だったよーな記憶が…)
今度他のキング作品も読んでみます。
「吸血鬼もののパラレルを書きたい」
という動機で読み始めた吸血鬼関連ものなのですが、やはりこのジャンルは歴史があるだけに関連した書籍やDVDがたくさん出ています。
全部に目を通すのは金銭的事情などにより不可能ですが、これまで勉強不足で読んだことがなかった萩尾望都さんの「ポーの一族」は読んでみたいです。
(アン・ライスはなー…「夜明けのヴァンパイア」一冊だけ読んで映画を観たら、ラストシーンにひっくり返った記憶があります。小説のラストシーンの方が好きでした)
投稿者 singer-cat : 2008年04月20日 23:55